子どものけいれんの中で最も多い「熱性けいれん」は、乳幼児さんが100人いれば5~6人が経験しますし、風邪症状でご来院中にクリニックでけいれんを起こすケースも珍しくありません。
パパやママやきょうだいがけいれんを起こしたことがある子どもは他の子より起こしやすいと言われます。
子どもが急にけいれんしたら家族はとてもびっくりしますね。
けいれんを起こしてしまったらどうしたらよいでしょうか。
え?観察?と思われるかもしれませんが、多くのけいれんは数分でおさまるので、けいれんの様子を知るのはそばにいた人だけです。
熱性けいれんなのか、脳や代謝に異常があるのか、見極めるための大事な情報になります。
-
けいれんは左右対称ですか?どこか一カ所だけですか?
-
けいれんが何分続きましたか?
-
けいれんが止まった後、呼びかけに返事をしたりおしゃべりをするまで何分かかりましたか?
まわりに家族や友人がいて「余裕があれば」動画を撮るのも状態を伝えるひとつの手段です(それはけいれんだけでなく、いつもと違う咳・肌のぶつぶつ・いつもとちがううんちやおしっこの色なども同様におすすめをしています)。
受診の際に見せてください。
けいれんを起こしたあと、また熱の原因や経過によっても、予防接種を控えるべき時期があります。
接種を予定している場合は、けいれんの診察を受けた医師に、いつから受けてよいかを確認しましょう。