今日は穏やかなクリニックですが昨日は受付100名超の真冬のよう…お待たせするお時間が長くなりました。
「どうしてうつらないんですか?特別なワクチンがあるんですか?」
毎年誰かしらに聞かれます。
もちろん皆さんと同じワクチンです。
ウェットなものにふれたら手洗い、マスクなど当たり前のことをいくつかしている他に、多忙やピンチになるほど笑うスタッフがそろっているのは理由のひとつかもしれません(笑)
年々迅速検査キットの感度があがり、発症(明らかな発熱等)から6時間程度で判定できるものもありますが、まずは休ませて、半日ほどご家庭で手当てをし症状や様子を見極めてから受診するのもよいと思います。
但し、首がまだすわっていない乳児さんの発熱は待たずに即受診してください。
アセトアミノフェン以外の解熱剤を使わないこと、総合感冒薬と解熱剤を一緒に使わないことについても子どもの発熱の中でお伝えしています。
1シーズンに何度もかかる人もいるのは、
- A型 ①香港型 ②H1N1(2009年に流行した新型)
- B型 ①山形系 ②ビクトリア系)
複数の型が流行するためで、ワクチンにもこの4種に対する株が含まれています。
A型は高熱で咳がひどくなりやすく、B型は腹痛や嘔吐を伴うケースが目立ちます。
「インフルエンザですね、お薬はどうしましょうか」
インフルエンザのウイルスがヒトのからだに入り込み、コピーを作り、拡がろうとするプロセスを邪魔する「抗インフルエンザ薬」はいくつかあります。
症状や心配の度合いや年齢などによって本人や保護者様が選択できます。
人にうつす期間やお休みをする期間は同じです。
- 抗フル薬は使わず漢方や症状を和らげる薬のみ
- 初日に吸う(イナビル)
- 初日に飲む(ゾフルーザ:錠剤)
- 5日間飲む(タミフル※後発あり:粉・カプセル)
- 5日間吸う(リレンザ)
- 初日に点滴(ラピアクタ)※当院ではしません
抗フル薬を使う使わないやその種類に関係なく、インフルエンザにかかった時に異常行動(急に走り出す・うろうろ歩き回る等)が現れることがあります。
我が家の子どもが園児だった頃、インフルエンザの高熱中に、急に立ち上がって泣いたり、幻覚を見ているように何かを追い払おうとして怖がっていたことが2回ありました。
その際タミフルは処方されておらず、飲んでいたのは漢方薬だけでした。
発熱から2日間に多いと言われていますので心にとめておいてください。