感染や発症のリスクをゼロにはできませんが、合併症や重症化の予防を目的に接種をお勧めしています。
流行が始まってから予約のお問い合わせをいただくことが度々ありますが、その頃には接種が終了している医療機関が多いと思います。
適切な接種時期は毎年10~12月です。
2回接種の場合、2~4週間あけて2回目をうちます。
年内に済ませるためには、10月~11月上旬に1回目を受けましょう。
受験生さんは、受験の4週間前までに受けましょう。
抗体ができるまでに2~4週間かかります。
予防接種を受ればうつらないということではありませんので、手洗い・うがい・お出掛け時のマスクなどを心がけましょう。
年々迅速検査キットの感度があがり、発症(明らかな発熱等)から6時間以内で判定できるものもありますが、まずは休ませて、半日ほどご家庭で手当てをし症状や様子を見極めてから受診するのもよいと思います。
但し、首がまだすわっていない乳児さんの発熱は待たずに即受診してください。
1シーズンに何度もかかる人もいるのは、
複数の型が流行するためで、ワクチンにもこの4種に対する株が含まれています。
A型は高熱で咳がひどくなりやすく、B型は腹痛や嘔吐を伴うケースが目立ちます。
「インフルエンザですね、お薬はどうしましょうか」
インフルエンザのウイルスがヒトのからだに入り込み、コピーを作り、拡がろうとするプロセスを邪魔する「抗インフルエンザ薬」はいくつかあります。
症状や心配の度合いや年齢などによって本人や保護者様が選択できます。
人にうつす期間やお休みをする期間は同じです。
インフルエンザと診断されたお子さまの保護者様へ、罹患したことによって起こりうる異常行動について「特に最初の2日間気を付けてください」とお伝えしています。
変なことを口走る、騒ぐ、様子が変…などは、たびたび保護者様からお聞きする行動です。
インフルエンザとわかる前にもあることなので、抗インフルエンザ薬を使う使わないに関係なく起こりえます。
熱性けいれんは小児科ではよく出会う症状ですが(子ども10人に1人)、インフルエンザシーズンで痙攣を伴う高熱のお子さまを診るときは、重篤なインフルエンザ脳症を心配します。
気を付けていても見守っていても、症状が急に進み、脳症は防ぐことが出来ないこと、症状はとても重篤なことを、2019/2020シーズンに痛感することになりました。
原因は解明されていません。
今現在、予防接種以外に脳症の発症リスクを下げる方法がありません。
またインフルエンザ脳症を発症するリスクが高くなることから「15歳までにお子さまにアセトアミノフェン以外の解熱剤を使わないで」とお伝えしています。
インフルエンザは「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで出席停止」になる病気です。
2017/2018シーズンまでは、登園登校するためには再度受診をし「治癒証明」をもらう必要がありましたが、
2019.11.1より「再診をしないで初診の段階でインフルエンザの罹患証明書を発行する」方式に変更になり
2022.11.28より「発熱外来のひっ迫を回避するため医療機関が発行する検査結果や治癒の証明書を求めない」こととなりました。
インフルエンザ罹患~登園登校までの流れは伊東市HPでもご確認いただけます。
お休みが必要な期間は従来通りです。
クリニックでは、体温表をお渡ししています。
(2020からはcovid-19に対応するため14日間の体温表をお渡ししています)
熱の下がりが悪い、熱が上下する、咳が多いなど、症状が続く場合には、直接ご来院なさらず、体温表をお手元にご自宅よりお電話をください。
むらかみ小児科クリニック
〒414-0034
静岡県伊東市瓶山1-9-7
Tel:(0557)52-4710